05Jun2019 石川県新幹線開業後、新規ホテルラッシュと倒産 Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 「喜多八」に続き、石川県小松市の老舗旅館「かめたに」が6月末で倒産。 倒産は昨年の「喜多八」に続き、石川県小松市の老舗旅館「かめたに」が昨年の6月末で事業を停止、破産開始決定を受けた。 明治23年創業の温泉旅館、かけ流し温泉施設を持つ「源泉かけ流しの宿 かめたに」は、1890年(明治23年)5月創業、(有)かめたにが石川県の温泉郷のひとつである粟津温泉の中心部にある同旅館を法人として経営していた。部屋数は18室と、小規模ながらかけ流し温泉施設を持つ旅館として根強い人気を得ていた。2015年には北陸新幹線が開通したものの、最寄りの粟津駅までは金沢駅から普通電車で40分かかり、そこから車で7分の交通アクセスの悪さも影響した模様。 一時的な売り上げの改善があったものの立て直しには至らなかった模様で、現在は「喜多八」は別会社に譲渡され、同じ屋号にて営業を継続している。 温泉地にも宿泊主体施設が拡がる。 メトロエンジンリサーチによると、粟津温泉がある石川県小松市には宿泊施設が30、部屋数にして1,457が提供されている。内、旅館は9軒展開しており、部屋数としては357室が旅館により提供されている。温泉地の割にはビジネスホテルが11軒と多く展開しており、部屋数も814室と旅館を大きく上回り、部屋数の過半数を占めている。 目的施設へ集中?素通り施設も。 2015年3月に開業した北陸新幹線。新幹線の新路線開業は、2年目以降低迷が続くケースも見受けられるが、金沢は伸び続け、ホテル開業も相次いで予定されており、地価の高騰が続いている。開業当初は、交通の便が整う代わりに、日帰り客が増加するなどして、かえって宿泊客が減少してしまうという懸念もあったが、実際には金沢は訪日客の増加にも後押しされ軒並み新規ホテルの開業が相次いでいる。 メトロエンジンリサーチによると、石川県では、現在6件のホテルの新設が予定されている。上記の地図の通り、いずれも金沢市内の、駅周辺および、目玉の観光施設である金沢城公園、兼六園近くで建設開業が予定されている。いずれの施設も2018〜2020年にかけて、12−14階建てで、部屋数も150−400部屋の大規模施設が建設開業予定となっている。 新幹線と観光客の流入により賑わいを見せる金沢の一方で、県全体の地価はほとんど増減を見せておらず、周辺地域はその恩恵に十分に預かることができずにいるようだ。交通の便の良くなった地域の中で、目的地となった勝ち組とただ通り抜けるだけの負け組に分かれる、いわゆる「ストロー現象」に対する懸念がある。 出典:Hotel Bank メトロエンジンリサーチ 民泊一括検索サービス「StayList」が台湾「AsiaYo」と連携 積水ハウス株式会社とマリオット・インターナショナルで道の駅を! 最近のニュース一覧ニュース一覧 国際ホテルレストランショー2020年出展 2020.02.17 訪日旅行者と日本の外国語人材を、 様々な旅行プランを通じてマッチング 2019.09.11 安藤建築「瀬戸内リトリート青凪 文化音楽芸術祭」10月12-14日開催 2019.09.04 種子島で「泊まれる植物館」!島内の職人やクリエイターのコラボで完成 2019.08.28 日本初のムスリム100%対応「Jesly Villa Tokyo」が木更津にプレオープン! 2019.08.23